Seika's Blog

声楽家 川口聖加による音楽のこと、日常のこと

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Felicity Lott

lott-felicity-8.jpg昔はそれほど注目しなかったのだけれど、最近この人の魅力(特に若い頃の録音)に惹かれます。英国出身で、近年、叙勲で貴族の称号であるDame(男性の場合のSir)を得ています。母国語の英語をはじめ伊・独・仏語のオペラおよび歌曲に幅広いレパートリーを持ち、特に仏語は、若い頃に通訳をしていたということで、訛りのない美しい発音と定評があります。確かに、ドイツリートも美しいですが、たまに物足りなさを感じ、歌い方もフランスものの方が合っている気がします。オペラは何といってもカルロス・クライバーがほれ込んだ元帥夫人役(「ばらの騎士」)。実は、昔に一瞬観ただけで、悲しいかな、記憶が薄いです。。今観れば、だいぶ感じるところがあるでしょう。若い頃はそのお姫様のような容姿と美しい声で、もてはやされました。ただし容姿も声も綺麗だったりすると、綺麗な部分だけが目立っちゃって、かえってパッとしない、ということもあります。私はずっとそんな印象だけで彼女を見ていたのですが、最近じっくり録音を聴いてみると、確かに素晴らしくて、唸りました。安定してるし、レガートもきれいだし、言葉やフレーズの処理とかとても美しいです。そんなロットも60歳になるんですね。でもまだまだ精力的な活動をしているようです。最近もフランスで「人間の声」(プーランク作曲)のツアー中で、評判も上々のようです。

さて、私の中の歌手フェリシティ・ロットの印象は、とても品があって、かつチャーミング。彼女の品の良さは英国出身と関係しているでしょうか?そういった品の良さ、チャーミングさ、スマートさ、温かさなど、、、演奏者がステージにスックと立っただけで、その人間性はにじみ出ます。作ったら、きっと作ったように見えてしまうでしょうし。何万といる演奏家は上手下手だけでは勝負できないとつくづく思います。大切なのは作品であって作曲家や詩人であるのは間違いないけれど、媒体となる演奏家の個々としての価値があるからこそ、良い作品が次の世代に繋がれていくわけで。。それはきっと事実だと思うから、私も一人の演奏家としてだけでなく、一人の人間としても存在価値を高められるよう、試行錯誤しつつも頑張っていこうと思います。

ロットの印象を表す最適な写真が見つからず、とりあえず一番近いものを選んでみました。だいぶ前の写真になっちゃうのかな?
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  1. 2007/03/25(日) 22:27:56|
  2. Musician(音楽人)
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