Seika's Blog

声楽家 川口聖加による音楽のこと、日常のこと

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平井千絵さんフォルテピアノリサイタル

先日は横浜みなとみらいで、友人のフォルテピアノ奏者、平井千絵さんのリサイタルが開催されました。

平井千絵さんは、数々のコンクールで上位入賞を果たし、今や日本の古楽界、いやクラシック界で注目され、大活躍している演奏家です。チェロ奏者、鈴木秀美さんと録音したメンデルスゾーンのCDは、文化庁芸術祭賞を受賞し、レコード芸術特選にも選ばれました。

さて「フォルテピアノとは何ぞや」。
彼女の書いたプログラムノートから勝手に抜粋してみます。
「1700年頃のイタリア。クリストフォリによって、弦を打つシステムを持つ新型の鍵盤楽器グラーヴェチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテが発明されました。このときをもって、現代ピアノのご先祖様の誕生ということになります。(中略)誕生から現代ピアノのかたちになるまでのさまざまなタイプの歴史的ピアノのことを、便宜上、フォルテピアノと呼んでいます」。

国によって「ピアノフォルテ」「フォルテピアノ」「フォルテピアン」「ハンマーフリューゲル」など様々な呼び名があり、呼び名だけでなく、音色や構造の特色も地域によってかなり異なっていたといいます。

現代ピアノのように、大ホールでオーケストラと競って演奏する必要がなかったので、強い大きな音は求められず、どの音も均等にバランスよく響くわけではありません。音域によってはっきりと異なる音色の個性を持ち、現代ピアノにとっては欠点である部分が、かえって味になっている楽器。千絵さんが今回弾いたローゼンベルガーというフォルテピアノは、何と足ペダルが5つもあって、それぞれ踏むと違った効果が音に表われます。一番右のペダルを踏むと!シンバル、太鼓がいっぺんに鳴るしかけになっていて、、、非常に興味深いです。。。

演奏会は「ウィーンのピアノに魅せられた作曲家たちVol.2[変容の愉悦]」というタイトルでベートーヴェン、ジョン・フィールド(ノクターンの始祖として知られる作曲家)、ショパンのどれも変奏曲を弾きました。よく練られた、変奏曲だけのプログラムでも飽きさせず、様々な感覚を呼び覚ましてくれました。アンコールは3曲!なかでも最後に弾いたショパンの「エオリアンハープ」は脱帽の一言です。こんなエオリアンハープ聴いたことがない。エオリアンハープは、風のよく通る場所に置いておくと、それぞれの弦が風の強さによって異なる振動をして、さまざまな音を出す楽器だそうです!千絵さんがこの曲を弾き出したとき、その楽器の音色が想像の中で生々しく聞こえてきて、ものすごく驚きました。現代ピアノでは聞こえてこない、ロマンティックという種類ではない、原始的な(勝手な想像)エオリアンハープの美しい音が聞こえてきました。この楽器を何としてでも見たい、聴きたい、手に入れたい!と思わせるなんて、すごい!

みなとみらいの小ホール、400人以上の座席数で、入ったときはフォルテピアノにしては大きな会場だと思いましたが、よく響くホールで、演奏が始まったら気になりませんでした。Blava!
  1. 2008/05/17(土) 21:04:46|
  2. Concert(演奏会)
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