Seika's Blog

声楽家 川口聖加による音楽のこと、日常のこと

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病院コンサート、そして田中泯さんの場踊り

おとといは、ピアニスト小野惠子さんと一緒に病院でコンサートをさせていただきました。リクエストが4曲ほどあり、それと関連づけてプログラムを作っていくうちに「いのちの歌、祈りの歌」というタイトルが自然に浮かんできて、非常に重たい、深い、メッセージ性の強い曲がならびました。

小野惠子さんの半生をお聞きする貴重な時間がもてたあと、最後に金丸夏奈子さんが大切にしていた「祈り」という歌を歌わせていただきました。夏奈子さんと長年かかってこの歌を育て、同じように大切にしてきた小野惠子さんの伴奏で歌うことができ、私もこの歌を歌うときは、本当に初心に帰る気持ちで歌える気がしています。夏奈子さんの後半は、毎回のコンサートで「これで最後のステージかもしれない」という感覚で歌われていたことと思います。人生の終わりを、普段からそれほど意識していない私は、あの夏奈子さんのような厳しさなど到底持てません。でも精一杯の準備と、心を込めること(控え室で惠子さんとお話ししたときはたしか惠子さんは「心を入れる」という表現をされていました)、そして本番の集中力を良い方向に高め、毎回の本番をしっかり噛み締めながら、大切にやっていこうと思います。コンサートはまだたくさんできるとしても、その本番はその1回限りで、2度と同じ本番は踏めないのですから。

その日の夜は、富士吉田のナノリウムというギャラリーで舞踏家、田中泯さんの場踊りを見てきました。日本を代表する舞踏家のひとりで、映画「たそがれ清兵衛」では、第26回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞・新人俳優賞を受賞し、俳優としても評価の高い方です。20時になって林の中に案内されて、奥へ進んでいくと、ゴザと椅子が置かれた空間が現れます。しばらくして客側の照明が落ちると、林の向こうから「ミシッ、ミシッ」と落ちている枝が踏まれる音が聞こえてきて、ボーっと人影が、、、。ありえないほどのスローなダンスや時々織り交ぜる激しい動き、うめき声、間近でみた泯さんの顔つきと、鋭い眼光、すさまじい集中力、、、圧倒されました。一流のもの、できるだけレベルの高いものを目の当たりにすることは本当に強い刺激を受けます。うん、うんと満足して、また大きなのものを得て帰ってきました。全ての体験が、少しずつ私の歌の血となり肉となっていくのだと思います。
  1. 2008/04/21(月) 08:00:06|
  2. Concert(演奏会)
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