Seika's Blog

声楽家 川口聖加による音楽のこと、日常のこと

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広島2007

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12日に無事、広島から帰ってきました。
3年前から広島とご縁をいただき、毎年のように演奏に呼んでいただきました。広島には素晴らしい声楽家がたくさんいらっしゃるのに、わざわざ県外の私を苦労して呼んでくださった企画者の方々にお礼申し上げます。

広島に出発する数時間前に甲府でコンサートをしたので、出発前後は目まぐるしいものでした。甲府でのコンサートはチェロの有泉くんと奥様のピアニスト悠子ちゃん(何と来月出産予定!)そしてフルートの山本智美さんと共演させていただきました。45分の中でバッハの無伴奏チェロ組曲、ショパンのピアノ作品、私は蝶々さんのアリアなども歌って、それ以外に、リベルタンゴ、ディズニー、千の風になってなど多彩なプログラムでお届けできたと思います。去年からこのようなファミリー向けのコンサートでも演奏させていただいている中で「今回のプログラムが特に良かったよ」と言ってくださるお客さまが多かったです。素晴らしい共演者と一緒に、常に進歩し続ける演奏を目指して、次にはさらに良いものを、その次にはもっともっと、でがんばります。

今回は私にとっては連続2年目の参加になる8月6日地球ハーモニーでの演奏を皮切りに、8月9日は列車で1時間の向原でのコンサート、8月11日は午前に八千代で、その後1時間半レンタカーで移動して(自分で運転しましたのよ♪)吉和でコンサートをさせていただきました。

向原と八千代でのお客様は地元の高齢者の方が多く、唱歌や日本歌曲を多く取り入れ、お客さまもコンサート中に話かけてくださる方もいて、非常に温かく、純粋な気持ちで聴いてくださったと感じました。最後の吉和の会場は「魅惑の里」という、町で運営しているような多目的な道の駅みたいなスペースの中にありました。そのホール(ふれあいホール)に驚いたのですが、木造のホール内の音響は素晴らしく、ピアノはスタインウェイで、小規模ながら本格的なコンサートに十分耐えうる環境が整っていました。魅惑の里ホールでは月に2度、クラシックやジャズ、民族音楽など様々なコンサートが催されていて、プロの録音技師さんがボランティアで本番のCDを作ってくださるという至れり尽くせりの状況...。町から離れていて、お客さまは魅惑の里に立ち寄って偶然コンサートを見つけた方が中心なので、それほど多くはないですが、この環境を生かして町おこしができるような大きな可能性を秘めた場所だと思いました。

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8月6日のことを書きます。
原爆記念日のこの日は、早めに起きてホテルの朝食を済ませ、数百メートル離れた場所で行われている平和式典の様子を部屋のテレビで見ました。確かに私は普段は広島から遠い場所で生活しているので、このような記念行事やテレビ特番を見たり、人とそれについて語ったり、本を読んだりするチャンスがなければ、62年前のことを振り返る瞬間も持ちません。祖父を戦争でなくしていても、原爆投下も戦争も下手をするとSFを見ているような、どこか遠い世界の物語のように捉えてしまうことが可能なのです。

でも今回のような機会を与えられ、8月6日前後の地元の動きなどを実際見て、その地でその日を迎えると、テレビで訴える人々の叫びや戦争の恐ろしさが、一瞬ごく身近なところで起きたような感覚が走り(実際そうなのですから)、ゾッとすることができたのでした。もちろん長崎のことも忘れてはなりませんが、私はこうして広島に縁をいただいた立場として、自分が体験できたことを中心にこれからも書いていこうと思います。

8月6日前後には広島市内で数え切れないイベントが催されています。戦争反対の立場だけではなく、様々な思想を持った人々が声を上げているのも目につきます。とにかくいろんな人がいました。私の参加した地球ハーモニーはPAを使った野外コンサートで、確かにその傍らで静かに祈る人々とって迷惑だと言うのは正当なご意見かもしれません。素晴らしい問題提起をコメントに書いてくださった方がいましたが、私以外の方に対する中傷が含まれていたので消去せざるを得えませんでした。ごめんなさい。

でも地球ハーモニーで演奏させていただいて、とても嬉しいことがありました。演奏後、声をかけてくださった若い女性がいて、その方からこんなメールをいただいたのでした。何だか誇らしく、自慢げに思われるかもしれませんが、本当に嬉しかったのでその抜粋を掲載させてください♪

「川口さんの歌声を聴いて、気づいた事がひとつありました。実のところ、このような事を書くのは失礼だと思うのですが、今まで音楽で魂を鎮めることはできない、って勝手にどこかで決め付けていました。こんな事を書いていても、私もかなり音楽が好きで、自分も音楽で癒されたことも何度もあるのに、でも心の奥ではそんなことを思っていました。でも、川口さんの歌をきいて、音楽で魂をいやすことはできるんだ!と思いました。沢山、傷ついた魂を、新しい世代が色んな想いを引っ張って、よりバージョンアップした音楽で癒していくんだなぁ、と思いました。」

カッチーニ、グノー、シューベルトが作った、3種類の珠玉のAve Mariaだったし、梶川美砂子さんの歌心ある素敵なピアノ伴奏にもサポートしていただけたからこんなコメントをいただけたんだと思います。

8月4日から続いたこの夏の素敵な共演者の皆さま、関係者の皆さま、そしてご縁があって私の演奏を聴いてくださった皆さま一人一人に、感謝の気持ちを伝えたいです。またいつかきっと会えますように!

最後に、8月7日の原爆ドームと対岸のコンサート会場になった堤防の写真を。前日の人ごみが嘘のような静寂さでした。

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  1. 2007/08/15(水) 13:55:12|
  2. Concert(演奏会)
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